わたしのアイドル
まだ、彼女がテレビに出始めのころからのファンで、新聞のテレビ欄や雑誌などを必ずチェックして彼女が出るかを確認していた。
なぜキョンキョンに惹かれたかと問われれば、それは、彼女が小泉今日子だからだとしか答えられない。彼女ほど強烈なキャラは、そうそういない。
キョンキョンのキャラとは、そもそも何なのか?
元来綺麗な自分を驕り偽ることなく、常に自然体、それでいてコケティッシュ。
最高だ!
それでも彼女が芸能界に出たての頃は、事務所の方針もあり、万人受けするアイドルを演じさせられていたただけだったが、わたしには十分に可愛かった。
ある時から、彼女は自身の革命を起こす。聖子ちゃんカットをバッサリ切り、ベリーショート気味にした彼女は、私にとってのジャンヌダルクになった。
今は、髪型を変えたぐらいで、それが何?といわれそうだが、当時は芸能界も封建的で縛りがキツカッた。キョンキョンは、そういった縛りの1つ1つを軽やかに超えて見せたのだ。
私は、ただ、ただ、キョンキョンを見たかった。追いかけたかった。1分1秒でも、それが例えブラウン管越しでも。田舎臭い私に、都会のサイケデリックな風を吹かせてくれたのも彼女だった。
時は流れて、ネットで彼女の若かりし頃の歌を視聴してみた。
やはり、胸がドキドキした。
彼女は今でも綺麗であり、わたしのアイドルだ。