フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン

 

フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン) [DVD]

フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン) [DVD]

 

 

半世紀近く前のことなのに、いまだにハッキリとその恐怖は残っています。

都内に嫁いだ姉の家に、夏休み遊びに行った時のことです。

姉が私を映画館に連れて行ってくれました。

リバイバルか何かで、「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」と「フランケンシュタイン怪獣 サンダ対ガイラ」という、後から考えても、気を失いそうな2本立てだったのですが、田舎育ちの私に事前内容など皆無で。

まず2本とも日米合作という力の入った(入りすぎ)怪獣ものだったのですが、「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」は、そもそも何故、フランケンシュタインが世に出現するにいたったか。

以下wikiからの抜粋によるものです。

第二次世界大戦末期、陥落寸前のドイツベルリンのリーゼンドルフ博士の研究室から、ナチによってはるばる日本に「あるもの」が運ばれ、Uボートを犠牲にしてまで広島の「広島衛戍病院」に移送された。いぶかる移送責任者の河井大尉の質問に対し、軍医長はそれが「フランケンシュタイン博士の創造した不死の心臓である」と説明する。

それは大戦の切り札として、この永遠の生命力を持つ心臓をもとに不死身の兵士を作ろうとする日独の秘密の作戦であった。しかし、それは直後に米軍によって投下された原子爆弾の爆発で消滅したかと思われた。

それから時は流れ、15年後の1960年。広島県のある住宅の飼い犬が何者かによって殺害され、ある小学校で兎のバラバラ死体が発見される事件が発生。また、激しく雨が降る晩、謎の浮浪児がタクシーにひき逃げされる。

数日後、宮島周辺に徘徊していたこの浮浪児が、「国際放射線医学研究所」のボーエン博士と助手の戸上季子(とがみ すえこ)たちに保護された。少年は白人種であり、短期の内に急成長して20メートルに及ぶ巨人となっていく。その知能は低く行動を予測できないため、始末に困ったボーエンらは鉄格子付きの特別室で彼の手首を鎖でつなぎ、「飼育」することとなる。季子は彼を「坊や」と呼んで愛情を寄せる。(以下略)

 

これだけでも、子供が無邪気に観るものではないことが、理解いただけると思います。

アメリカも本気なら日本も本気で、怖い映画を作ってしまったのです。

そこに、何も知らない小学生が映画を楽しみに観に来たことだけを理解していただけたらと思います。

とにかく、奥が深いのもさることながら、妙にリアリティーがあるのです。

例えば、地底怪獣バラゴンと戦うことになるフランケンシュタインですが、見た目は人間なのですが、額が大きく平面状にせり出していたり、頬がそげていたり、決して筋肉隆々というわけでなく、若干、骨太ぎみなのですが、我々とそう変わりません(顔は怖いですが…)。

問題は、ここなのです!リアルであることの恐怖!

私は、映画館で本当の恐怖というものを体験しました。決して大袈裟では、ありません。地底怪獣バラゴンは、おまけみたいなもんです。もちろん、戦いは壮絶を極めますが、すべては、フランケンシュタインです!!!

映画が終わり、外に出た私は、上映まえの期待と高揚感もどこえやら、インクジェットの光沢紙のような顔色になっていました。表情は、もちろん無表情です。

すみません。フランケンシュタイン怪獣 サンダ対ガイラにも触れようと思っていたのですが、今日は力尽きました。

www.youtube.com