他人を疑うのはやめよう。

中3のときだったかな。

男3人で隣町の喫茶店に入ったんだ。

とにかく腹が減ってたので、ナポリタンの大盛を頼んだ。

他の2人も適当にスパゲッティを頼んでいた。

目の前のテーブルには、やけに小さいケチャップが珍しく子瓶に入っていた。

早くナポリタンを食べたくて、小瓶を思いきり降って一本空にした。

ひと口食って、その辛さにビックリした!

もうわかるでしょ。

そう、Tabascoだったという落ち。

全部平らげる間に、水を10杯くらい店の人に頼んだ。

店の人は、何故かニコニコしていた。

他の2人は、少し笑っただけで、自分の皿を平らげていた。

刹那、こいつら知ってたな。という思いが頭をよぎった。

いやいや知らなかったはず。田舎の人間だし。

店の人が、それはTabascoといって、少量かけて味に変化をつけるものだということを教えてくれた。

早くいってほしかった。

今でもTabascoを見ると、その時のことを思い出さずにいられない。