恐竜?

お題「思い出の味」

 

またまた、弁当の話になって恐縮ですが、忘れもしない高3のときです。

いつもの試練の時間、つまり弁当の時間になりました。

弁当箱の蓋を開けた途端、いったんすぐに閉じました。

なっ、なんとそこには、ローストチキン(片足)が飯の上に鎮座していたのです!

他のおかずは、一切ありません。

というか、飯とローストチキンそれだけです💦

圧倒するような迫力でした。

日の丸弁当ならぬローストチキン弁当と言ったら、ちょっとおしゃれ過ぎな気もしますが。

とにかく、うちの母ちゃんは(もう母親なんて気取りません)1点豪華主義を狙ったのか、何なのか、亡くなった今となっては、わかりません。

わたしは、母ちゃんが結構歳のいったときに生まれました。有体に言うと周りの生徒の親とは世代が違うのです。しゃれっけなんてありません。

私は観念して、左手で豪快にローストチキンをかじり、右手で飯を口に掻っ込みました。すべて食べきるまでに3分とかからなかったと思います。

いまでこそ素直に言えます。

母ちゃん、ありがとう。

そしてごちそうさまでした。